社会人になってまだ半年も経ってない新人

今年から一人暮らしをし始めた私は、かつて住んでいたこの街に戻ってきた

そんな私は、同期の子と外回りをしていた

最初は2人1組でやっていた外回りも、今は1人

それなりに責任感も出てきて、仕事も覚えてきた

そして今日は会社からちょっと離れた場所での外回り


この場所は・・・・・・・・・・・・・・・


そこまで思い出した所で、声がした

「お前・・・・・・・・・・」






 *


「チッ・・・・・・」

渡る手前で信号が赤になり、思わず舌打ちした

それでなくても、会議が思ったより長引いてイライラしてんのによ

それでも信号は変わってくれることはなく、仕方なく立ち止まった

・・・・・・・そういや、ここ

そこまで思い出した時、ふと見覚えのある奴が俺の視界に飛び込んできた

「お前・・・・・・・・・・・」

気づいたら声をかけていた

もしかしたら違うかもしれねぇ

だが、この時だけは何かが違っていた

街の雑踏の中で見つけた軌跡

それを信じて―――

そいつは俺の声に、おそるおそる振り返ってきた



 それが


――俺とアイツとの

――私と彼との


第2の始まりだった――――








   
あの日 あの時 あの場所で









私のことを呼んでいるのかも分からなかった声に振り向いた

自分の事を呼んでいるのかは分からないけど、とりあえず振り向いてみる―――それ自体はよくあることだと思う

だけど、今日だけは何かが違っていた


、じゃねぇか?」

自分の名前を呼ばれて、声をかけてきた男の人の顔をじっと見上げた

一瞬『誰だろう?』と見てから、中学の時にいたある人物の名前を思い出した

懐かしい顔

そう考えるよりいろんな想いがこみ上げてくるよりまず、思い出した人物の名前を声にだしていた


「あ・・・・・・・・・跡部?」

「こんな所で何やってんだよ、あーん?」

『あーん?』って・・・・・・・・・そういえば跡部ってこういう喋り方だった

相変わらずの口調に思わず噴出した

それと共に思い出される昔の記憶

忘れていた 忘れたかった昔の記憶―――

それが鮮明に甦ってくるにつれて、少し胸が痛む感じがした

それを隠すように片手に抱えていた荷物が落ちそうになったのを直して、跡部の質問に答える

「何って、外回りだよ。跡部の方こそ何やってんの?」

「会議が長引いちまって、まだ昼食とってねぇんだよ。」

そう言って腕時計を見ながら顔をしかめた

思わず私も自分でしていた腕時計を見ると、既に1時半を回っていた

そういえばもうこんな時間か・・・・・

2時には会社に戻らないといけないのに

なんて考え事をしていると、跡部が突然

「お前、夜は暇か?」

何てことを聞いてきたから、一瞬呆けてしまった

「・・・・仕事が長引かなければ。・・・・・どうして?」

「久々に会ったんだし、飯でも食いに行くぞ。」

相変わらず有無を言わさない発言

いきなりすぎて返事もできずにいる間に、跡部は持っていた紙にペンでさらさらと何か書いてるのが見えて

さっと手渡された紙をみると、携帯の番号とアドレスが書かれていた

「終わったら電話してこい。」

「あ、ちょっと・・・・・・」

私の言葉に振り返ることもせずに、ちょうど青になった信号を渡って行ってしまった



私はしばらくその場に立ったまま、動くことができなかった

あまりにも突然の出来事


中学2年の頃に引越ししたから、あれから既に8年以上経ってるのに、私の事を覚えていてくれた

その懐かしさの中にも、あの頃とは違った男らしさ、逞しさなどもあって

更にかっこよくなっていた

さっき渡された小さなメモに書かれた走り書きの文字

社会人になっているなら名刺の一つでも持ってるはずなのに

わざわざ手書きで書いてくれたことが嬉しくて


再び小さく湧き出た想いに気づいて、慌ててそんな想いを押し込めた

だって・・・・もうあんな想いはしたくないから






跡部とは同じ中学校だった

一番最初に会ったもの、この場所

まだ慣れない制服に身を包み、学校から家までの道のりをやっと覚えて帰っていた入学式の次の日

「お前も家こっちなのか?」

信号待ちしている所に、見たことのない人が話しかけてきた

いや、見たことはある・・・・・けど、名前が思い出せない

でも自分と同じデザインの制服を着ているから彼も氷帝の生徒なんだろう

「そうだけど・・・・・?」

どうしても名前が思い出せず私が言葉を濁していると、それが分かったのか彼は眉間に皺を少し寄せた

「・・・・・俺様の名前知らないとはいい度胸だな、あーん?」

「ごめん。・・・あ、確か同じクラスだった、よね?」

「確かじゃなくて同じクラスだ。」

「そっか、よろしくね。です。」

「・・・跡部景吾だ。」




それから跡部とは話す機会も多くなり、いつの間にか好きになっていて・・・・


1年の終わり頃から、私たちは付き合い始めた

私も彼が好きだったし、彼も私の事を好きでいてくれてると信じていた

すごい幸せだった

幸せだったから・・・怖かった

いつかこの幸せが壊れそうな気がして―――





嫌な予感っていうものは昔から当たるみたいで

平凡な日常を送っていたある日、父親から急な知らせが舞い込んできた


「転勤することになって・・・・引越しすることになった。」


その言葉を聞いた瞬間、いろいろなものが崩れていく音が聞こえた気がした

こんなときに大人だったら一人暮らししたりできるのに――

そんな事を思っても私はまだ中学生

出来るわけないのは分かってるけど・・・・・そう考えずにはいられなかった

せっかく出来た友達と離れたくない

なにより、景吾と離れたくない ずっと一緒にいたい・・・・・



それでも引越しすることを景吾に伝えた時の最初の言葉は

「そうか・・・・・」

の一言だけだった

『待ってろ』なんて言ってくれなくてもいい

せめてもっと違う言葉で・・・・言ってほしかった

誰よりも好きなのに・・・・・

”付き合っていた” 景吾にとってはそれだけのことだったの?

そう思ったら急に今までのものが崩れていく音が聞こえてきて

その場を走り去っていった

景吾の呼ぶ声にすら反応できないくらいに


それからは『景吾』とは一切呼ばなくなって

私と景吾の距離もだんだん遠くなっていった

どうせもう戻れないから なるべく早く忘れるために


だけど実際は忘れることなんてできなくて

いつも心のどこかでは信じていた

景吾はもう一度、会いに来てくれる そして呼んでくれる

あの声 いつもの優しい顔で『』―――って








そして引越しする前日

明日転校しちゃうから もう氷帝に通えないから

最後にもう一度だけ・・・・・跡部に逢いたい

跡部の後姿を見かけて、そしてここまで走ってきたけど

声をかけようとした瞬間、跡部と肩を並べで歩く女の子の姿を見つけて

声が出なかったんだ

あぁ、跡部はもう次の恋をしているんだ

・・・・・私との恋はとっくに終わっていたんだね


彼に最初に出会ったこの場所で、私の初恋は幕を閉じた


そのまま何の連絡もせずにこの街を離れていって

気づいたら8年の月日が流れていた




懐かしいな・・・・・

中学生の時にした唯一の恋

今では懐かしい昔の恋











 *


今日は少し残業があり、定刻の30分を過ぎて会社を出た

それまでずっと握り締めていた1枚の紙

急いで書いたくせに綺麗な跡部の字

電話しようか止めようか・・・・・

携帯のボタンを押して番号を入力したけど、どうしても通話ボタンを押す事ができずに止めてしまっていた

もうこんなことを、会社の前にあるカフェで10分近くやっていた




「お前、何やってんだ?」

携帯をいじっていた私の頭の上から聞こえてきた声

さっき聞いた声に反応して顔をあげると、予想通りの人物の姿があった

「跡部・・・・・・どうしてここに」

「いつまで待ってもお前が出てこないからだろ。

 終わったら連絡しろって言ったのに会社から出てきたと思ったら1人でこんな所で何してやがったんだ?」

「・・・・べ、別に。」

いじっていた携帯を閉じて急いでポケットにしまいこむ

そしてふと今言った跡部の言葉が脳裏に甦る

・・・・今のって・・・・・

「もしかして、跡部ずっと待っててくれたりした?」

跡部の言葉が何か引っかかって思わず聞いてしまった

私の言葉に一瞬、目を合わせたけど何だか照れくさそうに目線を逸らした

「・・・行くぞ。」

「私まだ行くなんて言ってないけど。」

「こんな所に1人で入るくらいなんだから暇なんだろ?いいから行くぞ。」

前と変わらない強引さに小さくため息をつきつつも、懐かしい雰囲気が私の周りにまとっているように感じて

跡部の横を並んで歩きだした




『何が食いたいんだ?』なんて言う跡部に『何でもいい』と言ってくっついていく

そして跡部が選んだ所は見るからに高そうなお店

あの、給料日まだ先なんですけど・・・・・・・

そんなことがまず私の頭の中に浮かんできて

戸惑う私に嫌気がさしたのか手を引っ張られ無理やり入らされた




そしてお会計の時、跡部が全て支払う素振りを見て、『自分の分くらい払う』と財布を取り出した

やっぱり社会人になったんだし、人に奢られるのはちょっと気が引けたから

「俺が払うっつってんだからいいんだよ。財布しまえ。」

そう言って半ば強引にお会計を済ませてお店を出た

そういうトコ昔からちっとも変わらないんだから・・・・・・





「送ってかなくていいのか?」

跡部は車だというので一緒に乗っていかないか と言う誘いを断り、駅まで送ってもらった

「うん、すぐだから・・・・・」

「そうか。」

「跡部、今度会ったらちゃんと私が奢るよ。」

「あぁ、楽しみにしてるぜ?」

何で”今度会ったら”なんて事言ったんだろう

そんな事を跡部と別れた後でずっと考えていた









 *


意外に働いてる所が近かったみたいで、あれから何度か跡部と会う機会があった

というか携帯に連絡あったかと思うと『これから付き合え』って言われてご飯食べに行ったりしていた

跡部は私に偶然会ったこと、どう思ってるんだろう

もう昔のことは忘れちゃたのかな

意識してるのは私だけなのかな

跡部と一緒にいるたびに昔の記憶が甦ってきて

楽しかったこと、幸せだったこと

忘れたかった想いが再びこみ上げてくるのに時間はかからなかった








 *


そんなある日、いつもよりも早めに仕事が終わって会社を出た

今日も跡部と待ち合わせをしていたけど、まだ時間があるから近くの雑貨やさんを見て回っていた

跡部と会うことにわくわくしている自分がいる

昔に失くしたと思っていたこの気持ちが溢れて止まらない

『好き』というこの気持ち




跡部と出会った交差点で信号待ちをしていたとき、その彼の姿を見かけた

「跡部・・・・・・・・」

もう仕事終わったのかな?

彼は通りを挟んだ向こう側にいて、声をかけても聞こえないのは分かっていたけど名前を呼んだ所で私の動きが止まった

跡部の隣には優しそうに笑う女の人

そして2人してあるお店に入っていった

そこは誰もが知っている有名な宝石店

女の人と2人でそんな所に入る理由なんて1つしかない


・・・・・・やっぱり跡部は付き合ってる人いたんだね

そうだよね、あれだけかっこいいんだから付き合ってる人がいない方が変だもんね

私との恋はとっくに終わってるんだ

今の光景を見たら嫌でもそう思い知らされて

そう思ったら足元が急に真っ暗になって 歩けなくなって

その場にしゃがみこんだ





やっぱりあの日跡部と会ったのが間違いだった

分かっていたはずなのに

中学の頃からずっと跡部の事を忘れることができなくて

やっと忘れることもできると思った矢先に跡部に会って・・・・・・


神様はイジワルだ

どうしてあの日私と跡部を会わせたんですか?

初めてあった そして最後に見かけたこの場所で・・・・・・・・・・

昔と同じ気持ちを抱えて・・・私はどうすればいいの?

今度こそ壊れてしまいそう

それくらいあなたが好きなのに

この恋はまた終わりを告げてしまうの?











どれくらい時間が経ったんだろう

携帯が着信音の代わりに震えてるのを感じて、ゆっくりと鞄に入っていた携帯を取り出した

”着信 跡部景吾”

ディスプレイの表示を見てそのまま出ないでおこうと思ったけど、何を間違ったのか通話ボタンを押してしまい、通話状態になっていた



か?もう仕事終わったか?」

「・・・・・・ない」

声が震えて思うように出せない

普通に出しているつもりでも、跡部にとっては全然聞こえていないようだった

「あん?聞こえねぇ。もっと大きい声で喋れ。」

「私・・・・もう跡部と会わない。」

「・・・・・・・・・・何だそれは。」

「もう、疲れたの。そもそもどうして別れたはずの私たちが普通に会ってるの?」

声だけでも分かるくらい、だんだん不機嫌になっていく跡部

「何言ってやがる。」

「・・・・・じゃあね」

「おいっ―――」

プッ

これ以上喋ってたらまた決心が鈍るから

もうそこから聞こえるのはツーという電子音

もう二度と、彼の声を聞くことはないんだろう










家へ帰ろうと駅へ向かうけど、足が思うように進まない

一歩進むのに数分はかかってる気がする

それでも早くこの場から離れたくて、人気のない裏道を歩いていく

「跡部ぇ・・・・・・・」

呼んでも返事なんてあるわけない

返事の代わりとでもいうように頬に伝う涙

忘れたいのに忘れられない

今でも大好きだから

もう一度だけ・・・・・・呼ばせて

夕焼けに染まった空を見上げながら、涙が零れないように呟く

「・・・・・・・・・景吾。」

返事なんてあるわけないけれど

この広い空に私の想いを全て飛ばせたらいいのに

景吾の記憶だけ綺麗に忘れることができたらいいのに・・・・・・・





「・・・久しぶりだな、お前にそう呼ばれるのは。」

ずっと考えていた人の声が聞こえたような気がして見上げていた視線を元に戻すと、少し息を切らした跡部が立っていた

もう二度と会うことのないと思っていた私は、目の前の人物に驚きを隠せない

「ど、して・・・・・」

その一言が今の私の精一杯の言葉だった

相変わらず跡部の機嫌は悪いようで、それは見てすぐに分かった

「それはこっちの台詞だ。何ださっきの電話は。」

「さっき言った通りよ。もう跡部と会う気はないから・・・・・跡部は彼女と仲良くしてればいいじゃない」

「・・・は?彼女?」

何言ってるのか分からないって表情をされたが、それでも構わず喋り続けた

確かにこの目で見たさっきの光景・・・・

「さっき通りで見かけたわよ。あれ彼女でしょ?宝石店に入ってったんだから・・・・・」

一瞬沈黙が訪れて、次に聞こえてきたのは跡部の笑い声

こんなに笑ってるの見るの初めてってくらいに声をあげて笑っていた

そんな跡部に目を丸くしながらも、だんだんと不機嫌になっていく

何がそんなにおかしいのよ・・・・・

「おまえ・・・何勘違いしてんだよ。さっきの奴はあそこの店員だ。」

まだ小さく肩が揺れていた

多分笑いを堪えてるんだろう

「・・・・は?何で店員さんと跡部が一緒に宝石店に入っていくのよ。」

「俺が車から降りたところで待ってやがったから一緒に入っただけだ。知り合いでも何でもねぇ。」

「・・・・・・あ、そう・・・・・・・」

明らかに力が抜けてホッとしたのを見透かされていたのか、今度は形の整った唇の端を吊り上げて笑う跡部がいた

、お前妬いてたのか?」

「ち、違うわよ、自惚れないでよね。」

私のそんな発言も気にせず図星だろ、と言ってくる跡部に背を向けた



「呼んでみろよ」

しばらくして何か喋ったと思ったら意味の分からないことを言い出したので、振り返って聞き返した

「は?」

「もう一度、名前呼べよ。」

「別に跡部のことを名前で呼ぶ理由はないわ。」

「・・・まだ分からねぇのかよ。さっき宝石店に行ったのは、これを受け取りに行ったからだ。」

そう言ってポケットから取り出したもの

綺麗に包装されていて、それを無造作に開ける跡部の姿をずっと見ていて

中から出てきたのは、何カラットあるのか分からないくらいキラキラと輝く指輪

「・・・・・・・・・なに、これ」

「何だ、これの意味も分からねぇとはな・・・・・・」

「違くて!こんなものを私に見せてどうするのよ」

こんなものを買うくらいなんだから結局跡部には想ってる人がいるってことでしょ

どうせ私の恋はもう終わってるんだから

指輪から目線を逸らして俯いていたら、大きなため息が聞こえてきて

「本当の馬鹿だな、お前は」

「馬鹿とは何よ!失礼ね」

「まぁ、そんな馬鹿を俺はずっと好きだったんだがな。」

「・・・・・・・・・は?」

”好きだった・・・・・?” 何の話をしているの?

「ずっと忘れたことなんかなかった。あのときも何度も引きとめようとしたが、所詮中学生だしな。無理なのは分かりきってた。

 だから俺が大人になったら・・・・自分の力でを養えるくらいになったら迎えに行こうと思ってた。」

「だったら・・・・どうして中学の時引越しするって言って何も言ってくれなかったの?

 跡部が来るの・・・ずっと待ってたんだから!!」

今更そんなこと聞かされても・・・どうしていいのか分からないよ

何から話していいのか分からなくて、ずっと溜め込んでいた想いをぶつけた

「・・・悪ぃ。」

「”悪い” だけじゃ分からない・・・・」

「・・・・引越しするって聞いて、お前を攫ってでも一緒にいたかった。

 だがあの時は何もできない自分が悔しくて・・・・お前を避けるようになった

 会っちまったら強引にでも『行くな』って言っちまいそうで・・・そんなこと言っても無駄なのは分かってるのにな。

 一人で何でもできるようになったらお前を迎えに行こうと思ってたが、お前も新しい奴でも出来たんじゃねぇのか とかいろいろ考えちまって・・・・

 だがお前のことだけは忘れたことなんてなかった。ずっと好きだった

 もちろん今でも・・・・・・。 だからこれはお前のものだ。」


すっ と左手をとって薬指にそれをはめこんだ


婚約指輪


跡部の言葉が、この指輪が本当に自分に向けられたものなのか未だに信じられなくて

「・・・・・跡部、私あんたを信じてもいいの?」

「あぁ、俺だけ信じてろ。もうずっと離さねぇから・・・・・・。」

「・・・・・私もね、ずっと跡部のこと忘れられなくて・・・・・今でもこんなに好きなの。」

「いい加減名前で呼べよ。さっきみたいに」

「う、うん・・・・・・景っ」

名前を呼ぼうとしたら、唇を塞がれてそれ以上言葉にすることができなかった

久々に感じる跡部の温もりや感触

私、信じていいんだよね?

、愛してる。もうずっと一緒だ」

「景吾・・・私も愛してるよ。もう離さないで・・・・」



随分遠回りしちゃったけど、やっと手に入れた永遠の愛

あの日 あの時・・・この場所で失ったと思っていた恋が始まった








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さらら様からのキリリク『景吾で社会人になった2人が再会する』
という設定でしたvv
遅くなってごめんなさい!!
景吾の大人バージョンは『あーん?』って入れるか入れないか、いつも迷います(苦笑)
大人になってまで『あーん?』って言うのか・・・・・?
そしてまた長くなってしまいました〜!でも私としてはもっと細かく書きたかったなぁと思ってます。
でも長すぎると大変かな、と思って(汗)
ここまで読んでくださってありがとうございます!
さららさん、リクエストありがとうございましたv


 2005年 8月17日 茜