こたえはきっと心の中に act5






「跡部跡部ー」

岳人の後にくっついていくような形で
景吾のもとへ近づいていく





「なんだよ。も一緒か」

「あ、景吾。わたし、次移動だから。じゃあね」

「・・・・あぁ。」


なんか最近いろいろ考えてしまう

大好きな景吾といても






「どうした、?」

「・・・ううん、なんでもないよ」


最初は付き合うのに戸惑ったけど

今は景吾が好き

景吾に触れてもらうのが好き

そばにいるときが一番の幸せ

この幸せがずっと続きますようにと何度も思った






だけど、その想いとは別に、心の奥深くにしまった

決して表に出ることのないこの想いはいつまでも消えてはくれない

消そうとするたびに、ふつふつとわきあがってくる





どうしてだろう

幸せなのに

ずっとこのままでいたいのに

景吾と幸せになりたい

そう思うのに






景吾と付き合って、宍戸に対する想いが消えると思った

実際消えていたと思っていた

その後、宍戸と2人で会っても今まで通り接してきた


だけど


どうしても小さなこの気持ちは消えてはくれない

家で一人になったときに

ふとしたときに思い出してしまう










――――月は嫌い

満ちたり欠けたりするのが嫌



好きな言葉は永遠

このままでいたい



そう

何度も何度も

思っていたのに








こんな気持ちじゃ景吾に悪い

いい加減

忘れなきゃ






















「彼女できたんだって?」

「ああ、まぁな」


帰り道


今日は景吾が用事があるらしく

宍戸と2人で帰ってる

昔はこれが当たり前だったのに

すごく久しぶり



「どんな子?」

「まぁ普通だな」

「普通ってなにそれー?」

「それよりお前こそ跡部とどうなんだよ?」

「うーん、、、普通?」

「なんだそれ」




お互い笑いあう

なんか

普通に話してるのが嘘みたい

しかもお互いの恋の話なんて

出来る日がくるなんて思っていなかった





宍戸も彼女とうまくいってるみたい

よかった



わたしも景吾のことを考えているとこの気持ちを忘れることができる


ずっと

これからもずっと心の中に秘めていく


























                                NEXT




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2017年1月
というかいまはもう2019年4月です(笑)

またずっと放置しておりました

私生活が満たされないせいか(笑)
またドリームにはまりましたw

やっぱり跡部がすきだー(笑)